ローンヘブン
私はスーモに予約してもらって3カ所のモデルルームを見学しました。
しかも1日で全部廻って、3日後には契約のハンコを言われるがままに押していました。
そんな日からもうすぐ3年経とうとしていますが、なんとか暮らしています。
おうちにかかるお金は確実に増えたのに、給料はコロナで確実に減ったのに、なんとか生きています。
契約までは早かった。簡単です。
でもね、契約したからといって喜んではいられないのです。
そう、ローンの、査定に通るかどうか。
ローン通ってないのに契約できちゃうんだーなんて思いながら、
こんな女1人にウン千万も貸してくれるのだろうか。そもそも、払えるのだろうか。
あんまり聞かない銀行だけど大丈夫だろうか。(失礼)
不動産会社が勧めてくれた銀行以外に、自分でもよその銀行に査定してもらうべきなのか。
…、と、この歳にして初めてお金のことを真剣に考え始めました。おっそいわ!
初期費用すらありませんが
ねぇみんな、知ってる?
初期費用と頭金って、違うものなんだって…
マンションをえいやぁっ!と契約した経緯は後ほどとして、当初は本当にお金に関して何も知らず、まずヤベーなと最初に思ったのが初期費用。
私頭金無いですって宣言してたのに、100万円用意しろなんて、騙したわね!そんなの用意できるわけないじゃない!
今思えば、初期費用と手付金。大体150万円位。
そして実際払えたのはなんとか100万円。
残りの50万をどうしたかというと、契約後1年かけて夏と冬のボーナスでお支払いしたのでした。
そんな人いるんか?!
なんとゆうお恥ずかしい話…もうほんと貯金ゼロ。
個人年金の積み立てだけがせめてもの救い。
ここから私のお金快進撃の始まりです。ポイ活ご苦労様の始まりです。
頭金と初期費用って違うんだ…汗
さて、初のモデルルーム。
モデルルームに行くまでの取っ掛かりが分からなかった私にとっては、もうここまで来たらこっちのもん。
あとは目の前の餅屋に訊けばいいんだもん。
餅は餅屋。
あれこれネットサーフィンするより聞いた方が早い。
担当のちょっとギャルな可愛いお姉ちゃんは、なんとも良く訓練された話術でリードしてくれた。
人の心理や性格を読み取ることに長けており、まんまと騙されたのかもしれないけど、買う気満々の私にとっては背中を押してくれる方が有り難かった。
質問
①お金のこと
ローン、初期費用、頭金、住宅ローン減税、
生前贈与
②マンション全体のこと
規模、設備、修繕積立金、共用施設、周辺環境
③部屋のこと
間取り、設備、オプション
④その他
親に購入を伝えるタイミング、節約生活、
この辺を、覚えてる限り書き留めてみようかと思う。
普通は調べた上で行くんだろうな。
でも安心して下さい。私は何ひとつ調べてませんでしたよ。
それでいいんです。
生活イメージトレーニング②
生活って一体何なんだろう。
マンションが欲しいのは、なんでなんだろう。
私なんかがマンション買うなんて、家族もいないのにマンション買うなんて、もう40になるのにマンション買うなんて。贅沢、我儘だよなあ。
スーモカウンターに行くまで、そんな事をグルグルぐるぐる考えてた。
タイミングとはよく言ったもので、マンション見学から契約までたった5日で決めてしまった。
言い出したのは突然でも、考えたのは突然ではない。
夏目漱石の「こころ」のように。
大袈裟!だけどまさにそんな気持ち。
おうちを買うにあたって、大事だと思ったことは、
惑わず!
40にして惑わず!
ネットを叩けば幾らでも情報が得られるけれども、惑わされるなかれ。
〇〇不動産は悪徳、〇〇マンションシリーズは安い分それなり、マンションより戸建て、この時期にローン組んでマンションなんてアホ、賃貸の方が賢い、床はガラスコーティングをしないと傷だらけ、壁は珪藻土じゃないとカビが、、、
それが真実かどうか、自分の目で確かめること。プロに聞くこと。餅は餅屋!
生活は人それぞれ、同じ価値などない。
なんて偉そうに言っても、当時の私はただ狭くて古いアパートが嫌で、あんなに大好きだった服への思い入れがだんだんと薄れてきて、欲しい物が無くなってきて、インテリア屋さんに行っても見るだけで、家具に統一感は無いし、とか薄っぺらい理由でマンションを欲したのでした。
生活イメージトレーニング①
マンション見学に行くまで、私は何一つ下調べしていなかった。
調べようにも、何を調べれば良いかすら分からなかったから。
まるで高三の頃の数学。何が分からないのか分かりません。
知識は全くなかったけれど、自分が普段どんな生活をしていて、どこに行って、家で何をしているのか、よくよく分析する事が大事だったんだと今振り返ってみるとそう思う。
今の生活を冷静にまとめ、次の生活を現実的にイメージすること。何が心地よくて何がストレスなのか。妄想からの脱却のための妄想を。
よくアナウンサーの方が練習のために通勤中に目の前の情景を実況するとゆうが、そんな感じで、自分の生活を書き起こす。
友達と会うとか、どこの店が美味しいとか可愛い服を買ったとか、そんなことではなくて、朝何時に起きてどうやって駅に行って仕事してどこに寄って帰って、家で何をしているのか。
改めて書き出すと、当たり前過ぎて気が付かなかった「生活」というものが見えてくる。
家庭のある人はとっくにその生活がはっきり見えているのかもなあと思う。1人だと、それがいかにぼんやり、適当になっているかが分かった。
私の場合、朝は空いた電車に乗るため早く出て、帰りに寄るのは9割方スーパー。ごはんは作ったりお惣菜が続いたり週末に作り置きしたり。ビール飲みながら植物を眺めてお風呂入って寝る。
休日は散歩、ホームセンター、スーパー、ごはん作り。たまにデパート。たまに居酒屋。たまに山。
いやー、なんて平凡。みんなそんなもんだよなと。そしてその平凡を楽しめる自分なんだなぁ。
と、ゆうことは、
自分が住む家の周りにどんなものが必要か。
お洒落なカフェ?雑貨屋?違うなあ。好きだけど毎日じゃない。ビルがたくさんの都会ど真ん中?憧れるけど自然が恋しい。じゃあ都心を離れた住宅街?1人では寂しい!
そしてまた、こんな簡単なことに気付くの遅すぎ…と暫し凹むのでした。家庭のない女でごめんなさい。
マンション探し1件目にて決定しちゃう?
1件目に見学したマンション、結果これを購入しました。他に2件、同じような条件の物件を見て廻ったのですが、一体何が違ったのか。
選ばなかった2件、1件目よりやや駅から遠いけれども余裕の徒歩圏内、職場にも1件目よりだいぶ近いし、価格も1件目よりやや低い上に部屋はやや広め、最寄駅は急行が停まる。
一方選んだ物件はというと、最寄駅は普通しか停まらないこじんまりした所で、今住んでる賃貸マンションよりさらに職場が遠ざかる。
羅列したら、何が決め手だったのかここには出てない。
決め手は、雰囲気!もうそれに尽きる。
ギャラリーとそこで対応してくれた人々の雰囲気と、実際のマンション周囲の持つ空気感。
マンションブランド名や不動産会社名は、関係ない。
そしてここでふと思い出したのは、スーモカウンターでのお姉さんの言葉。
普段、おうちでどんな事されてますか?どんなことしたいですか?どんなに小さな事でもなんでも良いんですよ。
あ、ここに答えがあった。
モデルルーム勉強
モデルルームの可愛いお姉さんは、私の疑問に何でも答えてくれた。
今思えば良いカモだったであろう私。
でも年収から税金からローン、金利、保険、減税等々のお金の話は全部ここで教えてもらいました。
普通はそれを勉強した上で来いよって話なんだろうけど。
なので、カモでもいい。
私はお姉さんに感謝してるよ。オネエちゃんに貢いじゃうオヤジの気持ちが分かるわ。
もうこの時はお金の事しか頭にない私。
そして、何とゆう貯金額の少なさよ。今までの経済観念の無さを深く深く反省しました。
ローンの金額を突きつけられ、頭金が無いのにも関わらずマンション購入だなんて言っちゃった自分を恥じ、やっぱり無理だー貯金してから出直そうと思った私に、お姉さん、
今購入せず貯金しても、今住んでる所、家賃要りますよね。
確かにーー。
もしかして、なんとかなるんしゃないかしら。
いやいや、にしてもすごい額だねマンションって。
世のサラリーマンはこんな額抱えて日々働いているのかあ。
ビビり過ぎて心が折れそう。
あーでも、女は40からってこないだテレビで言ってたし!
葛藤は続くのでした。