おうちを買うはなし

ひとりでおうちを買うまでの経緯を忘れないように記録します。

オプション

お金と時間があれば、注文住宅が欲しかった。床の素材やら壁の色やら間取りやら、延々と悩んでいたかった。

 

でも、ワタシにはお金も時間もない、さらにひとりきり。

 

注文住宅は妄想で楽しむことにした。

 

でもね、マンションにもあるんですよ。

 

「追加で金さえ払えば色々付けてやるぞ、さあどうする?」フェアがね。

 

私の場合、頭金すら払っていなかったので、普通は選べるはずの、キッチン台の高さや玄関ドアの色、床の色が全て有無を言わさずスタンダードなものに収まった。

 

でもそんなの全然気にしなかった。

 

いや、ちょっと気にしたけど。

 

じゃあそのフェアは何が開催されているのかとゆうと、壁色、壁の質、窓ガラスのUVコーキング、床のコーティング、玄関口の石床のコーティング、ピクチャーレール取り付け、物干しレールの取り付け、などなど、なんとまあ魅惑のオプション達よ。

 

各々が安くても5万、普通に50万とかして、寒気がした。

 

結論から言えば、物干しレールと、キッチンの換気扇を手入れしやすい構造に変えた、以上。

 

この決断、結果正しかったと思う。たぶん。

 

決断までの葛藤はまた次回。

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ひとりのお家にもお客さま

ひとりのお家にも、たまには、ゲストがやってくる。

 

数少ない、選ばれしゲスト。

 

その中の1人に、いつも最大限にダラリとしてくれる人物がいる。

 

ソファでゴロゴロされたりもする。

 

私がつまみを用意してる間、美味しそうにビールを飲んでいる。

 

いつの間にか丸テーブルをソファにズイズイ引き寄せている。

 

なんだよぅ、仕事中はずっと人の気持ちを察して先回りして行動しているくせに。

 

そんな人が、他ん家でそんな行動をとるとは。

いつもの我慢の反動か?

 

いや、違う。これも最大限の気遣いなのだ。

 

当たり前だけど、気心の知れた人しか家には入れない。

 

そして、私の気持ちとしては、客人には最大限に寛いでほしい。

 

それを分かってて、リラックスした姿を見せてくれているのだ。

 

確かに本当に寛いでいるように見える。

 

でも、いろんな物を丁寧に扱ってくれている。ソファもトイレもドアも床も、扱いが実は丁寧。

 

たまに酒とケーキを持ってくる。

毎回ではないところがまた良い。

 

私の数少ない居心地の良い人だ。

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オーブンレンジ

電子レンジを買い替えた。

 

気付けばもう20年以上使っていた電子レンジ。

いや、とうに気付いてはいたけれども。

 

もう、買い替えたって良いよね?

贅沢じゃないよね??

中は真っ黒だし。

でも壊れてないのよね。やっぱり贅沢?

そんな自問自答を1年半ほど。

 

 

 

電化製品を買うって、大人になったなあと思う。

 

と同時に、そんな事みんなとっくの昔に経験してるよなあと軽く落ち込んでみたり。

 

でもやっぱり新しい我がレンジを見ると、愛おしさ満載。

 

だって、中のお皿が回らない、とゆうかお皿すらなく黙々と温められるおかず達。

 

私なんかがこんな贅沢品買っていいんだろうか、と思ってみたり。

 

まだ壊れてないのに買い換えるとゆう小さな罪悪感。

 

たかがレンジでこんなに色々な気持ちを抱えている。

 

日常の、心の機微を感じられる、その感性が、自分を苦しめもするが、心を豊かにもしているのではないか、と臨床心理士の親友が分析してくれた。

 

あなたに聞いてもらえて今日も私は幸福を味わっています。

 

ビールを片手に、回らず暖まってゆく手羽先を眺めなが ら、小さな幸せに浸る42歳であった。

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ちゃんとした生活

マンション購入の契約を交わしてから、ローンの査定が下りるまでの1年3ヶ月間、頭の中はお金の事ばかりで、新居の妄想でワクワク〜!っていう感じではなかった気がする。

 

とにかくお金の事は、初めてちゃんと考えた。恥ずかしいけれど仕方がない。

 

電気代ガス代水道代、月々いくら払っているか、ザックリすら把握していなかったし、服は買いたいように買って、飲みに行ったらどんぶり勘定、なんなら月の給料明細すらちゃんと見ていなかった。

 

先取り貯金なるものをしていたのがせめてもの救いだったけれど、微々たるもので初期費用ですぐ消えた。

 

40代の平均貯蓄額は〇〇〇万円!なんて記事を見ては、心臓をキュンキュンさせる日々。

 

でも仕方ない。

 

とりあえず何から始めればいいですか‥

 

ここで素人がやっちまちゃおなのが、食費を削ること。

私もそうでした。

 

近所のダイエーに走り、ポイントカードを作り、食パンと袋ラーメンと焼きそばを買った。

毎日お弁当を作ってみた。

もやしをフル活用してみた。

 

いやぁ、何やってんだ。

これは、長続きしませんわな。

だって食べることが好きだからごはん作ってたのに、これを習慣化するのはどう考えても心身ともに効率悪い。

 

食事は頑張りすぎない。でも作れる時にちゃんと作る。美味しく頂く。ビールも飲む。発泡酒だけど。

 

代わりの節約は!

 

ポイ活!

 

ポイ活ですよ!

 

ズボラな私にはコレですわ。

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決め手は周りの賑やかさ

おうちを決めるに当たって、3つのマンションが候補に上がりました。

 

価格も間取りも設備も大差はなく、どれもいわゆるよくある間取り、よくある広さ。 

 

敢えての違いを挙げるならば、ベランダの向き、部屋数が一つ違う、その分ちょっと占有面積が広い、24hゴミ出しの有無、食洗機の有無、などなど。

 

今思えば微々たるものだったと思います。

 

ならば何が決め手で今のマンションにしたかと言うと、やっぱり、この土地が好きかどうかに尽きる。

 

家族で住むなら、部屋の数や広さ、収納などなど重要視することも多々あろうけれども、1人の私には、あんまり重要ではなかった。

 

妄想では今頃2人住まいのはずだったけれど…。

 

それは置いといて、最終的な決め手は周りの賑やかさが気に入ったから。

 

各停しか停まらない駅に、チェーン店もなく、マンション口コミサイトにもネガティブな意見が沢山載っていたけれど、私にとっては快適な場所。

 

山も海も歩いて行けて、ほのぼのした商店街がある。

 

ネットに踊らされることなく、自分のルーチンを見つめるべし。

 

とはいえ、こだわりの注文住宅なんか見ちゃうと、羨ましく思っちゃうんですけどね。

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スラッシャー

台湾・デジタル担当政務大臣のオードリー・タンさんが、未来の職業として、「スラッシャー」なるものを挙げていた。

 

〇〇/〇〇/〇〇〇/……

 

1つの業種に捉われず、複数の職業、複数の業種と関わって仕事をすること。

 

オードリー・タンさんが、薬局のマスク在庫地図アプリを早々に作ったことは有名な話。

 

それも、1つの業種だけではできなかった、と。

 

医療、政府、ITが互いに関わったからこそできたものだ、と。

 

スラッシャーって、自分が複数の顔を持つこともそうだし、他の業種と関わって仕事をすることもそう。

 

そうだな。別にプロレスラーが能楽やったって、パティシエが曲作ったって、イタリアンシェフが着物の着付けしたっていいんだ。

 

そして、一見関係ないように見えても、何処かで繋がっている。

 

さて、それを自分に置き換えてみたとき、果たして自分には何が出来るんだろう。

 

考えてみると、仕事に於ける異業種との関わりって殆ど無い。それに、今の仕事以外にできることが、自分自身にも無い。

 

でも、今の仕事があること自体、有難いことであって。

 

病院という閉鎖的な空間から逃げ出したくなる瞬間がある。それが贅沢な悩みだとも思う。

 

ネガティブな思考はいけない。

 

ひとつ、自分にスラッシュを付けられるように、そして、深く理解し合える相手を少数でも増やしていくことで、またひとつ、スラッシュを増やそう。

 

 

 

 

 

不安しかない1年

マンション購入の契約を交わしてから引っ越しをするまで1年3ヶ月の期間がありました。

 

契約書を交わしたら、後はルンルン気分で出来上がりを待つばかりだと思っていました。

 

しかーし、そんなことはなかった。

逆に不安は募るばかり。

 

何よりわたし、ローンは通るのだろうか。

 

本当に買って良かったのだろうか。

 

自分には高すぎる買い物だったのかもしれない。

 

あーでも嬉しい気持ちもあるし。

 

どの人にどのタイミングで言おう。

 

色々言って、結果ローン通らなかったらどうしよう。

 

何よりおかーさんにいつなんて言おう!?

 

考えてもしょうがないことを考えながら、マンション口コミサイトを眺めて、ネガティブなお言葉を見つけては大丈夫かな…と呟く毎日。

 

あら?もしかして、結婚もこんな感じなのかしら?

 

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