オーブンレンジ
電子レンジを買い替えた。
気付けばもう20年以上使っていた電子レンジ。
いや、とうに気付いてはいたけれども。
もう、買い替えたって良いよね?
贅沢じゃないよね??
中は真っ黒だし。
でも壊れてないのよね。やっぱり贅沢?
そんな自問自答を1年半ほど。
電化製品を買うって、大人になったなあと思う。
と同時に、そんな事みんなとっくの昔に経験してるよなあと軽く落ち込んでみたり。
でもやっぱり新しい我がレンジを見ると、愛おしさ満載。
だって、中のお皿が回らない、とゆうかお皿すらなく黙々と温められるおかず達。
私なんかがこんな贅沢品買っていいんだろうか、と思ってみたり。
まだ壊れてないのに買い換えるとゆう小さな罪悪感。
たかがレンジでこんなに色々な気持ちを抱えている。
日常の、心の機微を感じられる、その感性が、自分を苦しめもするが、心を豊かにもしているのではないか、と臨床心理士の親友が分析してくれた。
あなたに聞いてもらえて今日も私は幸福を味わっています。
ビールを片手に、回らず暖まってゆく手羽先を眺めなが ら、小さな幸せに浸る42歳であった。